8月の誕生花であるグラジオラスとポピーは、ただ可憐に咲いているだけではない。この2つの花の歴史の中には、勇気、美、そして魔法のような信念の物語が凝縮されている。では、この素敵な誕生花と、世界各地に広く伝わる文化的な意味について、詳しく調べてみよう...。
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象徴: 強さ、勇敢さ、創造性、大胆さ
星座: 獅子座、乙女座
8月の誕生花について考察を始めるにあたり、まずは華やかなグラジオラスから始めよう。グラジオラスは遅咲きの花で、夏の終わりから秋の始まりにかけて咲くことが多い。
最初に紹介する8月の誕生花は、ドラマチックなグラジオラスだ!グラジオラスはアヤメ科の植物である(アヤメについて詳しくは2月の誕生花のページを参照)。その印象的な大きさと剣のような華やかな形から、剣百合と呼ばれることもある。黄色、ピンク、濃い赤など様々な色があり、その華やかな花姿から切り花としても人気が高い。
グラジオラスの花は古代ローマ文化にとって重要で、強さ、勇気、賞賛、保護を象徴していた。グラジオラスの名前は、剣を意味するラテン語の「グラディウス」に由来し、この語源を持つもう一つの言葉は、ご存知の通りグラディエーターである!古代ローマでは、戦いの後、勝利した剣闘士を祝うために、グラジオラスの花がコロシアムの周りに散らばっていたという伝説がある。だから、「俺はスパルタカスだ!」というより、「俺はグラジオラスだ!」という感じか...。
オーストラリアのアイコンであるデイム・エドナは、グラジオラス、あるいは彼女が「グラディ」と呼ぶグラジオラスへの愛をしばしば語り、ステージやテレビ出演でグラジオラスを取り上げた。イギリスのバンド「ザ・スミス」のフロントマン、モリッシーもグラジオラスが好きで、「This Charming Man」という曲のミュージックビデオでは、黄色いグラジオラスの束を持って踊っていた。
象徴 生命の輪, 豊饒, 休息, 追憶, 平和
星座 獅子座と乙女座
8月の赤ちゃんの誕生花は、美しいケシだ。その見事なカップ状の花びらと多彩な色彩を見れば、ポピーがこれほど愛される花である理由がよくわかる。ポピーは、人類の歴史を通じて、多様な文化の中で、薬用として、また生命、追悼、平和のテーマのシンボルとして使われてきた。
「オズの魔法使い」を見たことがある人なら、西の悪い魔女がドロシーを眠らせるために魔法のポピー畑を使うことを知っているだろう。このポピーと眠り(と危険)の結びつきは、何千年も前にさかのぼり、ポピーの種子から得られる強力で中毒性の高い麻薬であるアヘンとの関係にまでさかのぼることができる
人類は何千年もの間、アヘンを麻酔薬として、また宗教的・精神的儀式に使用してきた。古代メソポタミアのシュメール人は、アヘン科のケシを最初に栽培したと考えられている。彼らはケシのことを「喜びの植物」と呼んでいた。カリフォルニアポピーなど、危険性の低い品種のケシも、お茶に淹れると鎮静作用やリラックス効果があることが知られている。
その血のように赤い色からか、ポピーは死と追憶のシンボルとしてもよく使われる。はるか昔のギリシャ・ローマ時代には、ポピーは死者への供え物に含まれていた。この100年間、ポピーは特に戦争と追憶と結びついてきた。
カナダの医師であり兵士であったジョン・マックレーの「フランダースの野原で」という心にしみる詩は、第一次世界大戦で命を落とした兵士たちへの追悼のシンボルとして、ポピーを不朽のものとした:
「フランダースの野原にポピーが咲く。
フランダースの野原では、ポピーが吹く
。
そして空には
ヒバリはまだ勇敢に歌い、
飛ぶ。
銃声はほとんど聞こえない。
イギリス、カナダ、オーストラリアなど多くの英連邦諸国では、第一次世界大戦だけでなく、世界中のあらゆる戦争で失われた恐ろしい数の命を追悼するために、追悼の日曜日に赤いポピーを身につける。ポピーは平和と人類共有の重要なシンボルである。この日、多くの人々は平和主義の象徴として白いポピーも身につける。